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読んだ本とか見たアニメとかの感想とか色々気の向くままに書いてます。 管理人のブレーキは錆びてて利きにくいです、よって異常なことを口走ること多し。 注意されたし。
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16 2007 / 10
虚人たち 著:筒井 康隆

前に読んだ筒井さんの『残像に口紅を』と同じ、実験的小説。
これには、会話分以外には殆ど改行が無く、さらに読点も殆ど打たれていない。
主人公を始め登場人物は全て「虚構」の中の存在だということを自覚し、それに基づいて行動している。
だが、勿論全ての人間にとって自分のいる虚構の主人公は自分なわけだから、中には主人公に描写されることによって脇役になることを嫌がる人間もいる。
そして主人公も虚構内存在ということを自覚しているため、主人公は自分の周りに配置されたものを、これは作者の伏線なのか、何かこれによって象徴されている物があるのか、そんなことを考えたりもしてしまう。
さらに面白いのは、原稿用紙一枚分が一分に相当し、リアルタイムで話が進んでいく。
普通の小説なら、主人公が目的地から目的地に移動する間は必然性が無ければ削られてしまうのだが、これの場合はリアルタイムで進んでいるのでそうは行かない。
食事から移動から排泄から睡眠まで全て描写している。
だが、勿論睡眠の間は描写している主人公の意識が途切れているわけだから、それも時間に合わせて空白のページが暫く続く。
主人公は思考する事を止めてはならないため、移動中もこと細かく周囲の風景を描写している。
他にも、未来や過去へと焦点が移ると、そのまま主人公の意識も移動すなど、虚構だからこそできる手法が用いられている。

私としてはかなり好きだった。
筒井さんの実験的小説は思いつかないような、または思いついても誰もやらないだろうって事をほんとにやっちゃう所が素敵。
まぁ、実験的小説てのはそう言うものだけどもね。
読点無くて読みづらいかな?とは思ったけど案外平気だった。
それにしても、この人は虚構についてよく考えるんだね。
現実が虚構に近付き、虚構が現実に近付く。
この人の実験的小説は一貫したテーマがあるようだね。
実に面白い。
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10 2007 / 10
スケルトンキー 著:アンソニー・ホロヴィッツ

ポイントブランクの続編。
アレックスシリーズの第3段。
さて、毎回言ってますがこれもちょっと前に読んだもの。
ついに荒木先生的敵っぽいの出ちゃった~!
絵の話ですよ。
確実にスタンド使いです。
話もどんどんパワーアップ。
そのうちアレックス宇宙行くんじゃねwww
FBI捜査官が出てきたと思ったら…大変なことに。
注意力散漫なんじゃないですか?
今回の敵のボスはなかなか良い感じ。
私はこういうやつ嫌いじゃないよ。
アレックス再起不能かと思ったらあっさり立ち直りやがって!

なんか、アンソニーさんは4巻ぐらいで終らせようと思ってたけど予定が変わったんだって。
単行本の方はもう完結済みだったはず…。
文庫で出るのずっと待ってます。
4巻早く出してぇ…。
ポイントブランク 著:アンソニー・ホロヴィッツ

父親に、お前が絶対肌にあわない本は、とにかく浅い何も無い本だよな。きっと。
って言われてそうかもー、と思いながら聞いてました。
児童書だって荒唐無稽なよさとかがあるのに、何も無い本はきっと読めないだろうな。
でも、そんな本あるのかねぇ?
って言ったらあるらしいでち。
その作家の書いた本は本当に浅すぎて読む価値がないとまで言わしめた本w
一冊だけ今度読んでみるよ!

ソレハオイトイテ。ストームブレイカーの続編。
これも結構前に読んだのね。
主人公のアレックスはかわいそう過ぎるだろ、常考。
それにしても、やっぱり荒木先生の絵は最高です。
荒木先生の絵だけで大興奮。
かっこいいよアレックス。
今回は、不良を校正させる学校に怪しいことがあるのでそこに生徒として潜入捜査をするアレックス。
よく生きてるなアレックスは…
頑張りやさんのアレックス。
やっぱりこの間もそれなりに面白かったよ。

あ、映画化するらしいね。
チケットが荒木さんの絵だったら見に行くわ。
ストームブレイカー 著:アンソニー・ホロヴィッツ

ちょっと前に読んだが書き忘れていたので一応…。
私にしては珍しく(というか初めての)表紙買い。
なんと!
表紙はあの荒木先生が書いています!
ステキ~♪
もうこれだけで買う価値はあると判断して文庫版買ってきました。
うん、でも主人公14歳にはどう見ても見えないよね?
児童書だから荒木さんの絵がいっぱいで幸せ。
でも皆スタンド使えるよね?
どう見てもスタンド使いだよね?
一般人視点で絵を書いてるからスタンドが見えてないだけだろ?

内容は、まぁ。
面白い児童書。
サクサクと読めるので小休止にいい感じ。
荒唐無稽さもGOOD
06 2007 / 10
田紳有楽/空気頭 著:藤枝静男

奇書第三段。
これは…感想書きづらいなぁ。
決して面白くないというわけではない。
いや、面白い。
面白いがなんと感想を書けばいいのやら…。
とりあえず本の紹介から。
田紳有楽と空気頭という二つの受賞した短編が入った一冊です。
そうそう、この作者の藤枝さんは千葉大医学部卒業の眼科医さんだって。
すげええ…。
この人の書くジャンルは私小説。
って、ことは自分のことをかいてはいるんだろうなぁとは思う。
だが田紳有楽は、如何物のグイ飲みが動いて喋ったりするんだからもう。
読み終えたときは、息をゆっくり吸って…吐いて…。お…おぉ…。
ってな感じに陥っていました。
頭の奥がむずむずするようななんかこう、ことばに表せないかんじが…。
素直な印象としては。
自由だな
っていう。
私小説って書いてあったからそうなんだ、と思って読み始めたら虚を衝かれました。

空気頭は、これは田紳有楽よりは私小説としての体をなしてるとおもわれる。
まぁ虚実織り交ぜてありますがね。
結核の妻と共にいる「私」の話。
ただ、途中から文体が変わって戸惑う。
さらに、目の下から管を入れて頭の中に空気を入れたりだとか、性的不能を治そうと人糞で作った漢方を飲んだりだとか。
もうこの辺で頭の中は「私小説でいいの?これ。」って言う思いでいっぱいです。
ただ、これが単純にリアリズムじゃないというわけではなく、これもある意味作者の一面を書いてるんだと思えたり。

別に国語のテストじゃあないんだから、間違ってても問題ないよね。
私の感じ方の問題だしね。
と、まぁいつも通り弱腰になりながら〆です。
これを読み終わって思ったこと。
こういう奇書をいっぱい読んだら脳みそがかき回されて気持ちよさそうだね。
奇書って認識されてる本は普通の本より脳みそをかき回してくれる感じがたまらないね。
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